2008年09月05日

不整脈の診断と検査

不整脈が起こった場合、動悸を感じたり、胸部に不快感を覚えることがある一方で、何の自覚症状もなく、心電図などで検査してみてはじめて不整脈が起こっていることが発見されることもあります。また、不整脈の場合、必ずしも検査をしたそのときに発生して発見できるとは限りません。ときどき発生するものや、発作のように一定の時間に限って持続するものがあるからです。また、不整脈の発生には、精神的な要素も大きく関与していることから、ご自宅でのんびりとくつろいでいるときに感じるものの、いざ、病院で検査をするとそのときには現れず、発見できないこともあります(逆の場合もあります)。
不整脈の検査と診断には、一般的に心電図検査が用いられますが、心電図を記録する時間は通常、長くても数十秒以下であることから、たまたま不整脈がそのときに起きた、あるいは常時起こっているという場合でない限り、発見は難しいのが実情です。

そのため24時間の心電図を連続して記録する携帯の「ホルター心電計」が使われます。最近では、かなり普及してきていますが、これをもちいても、この機器を携帯している24時間内に不整脈が発生しなかった場合は、やはり発見できません。
したがって、診察を受ける際には、すでに心電図検査をおこなったことがある方は、いつ検査をおこない、どのような結果であったか、などの情報を医師に伝えることが、検査の無駄を省き、医師の診断を助けとなります。
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不整脈の薬物療法以外の治療法

心臓の収縮のリズムが乱れた状態を不整脈といいます。

不整脈には、その症状から、1.脈が増えるタイプの不整脈(頻脈型不整脈)と、2.脈が少なくなるタイプの不整脈(徐脈型不整脈)に大きくわかれます。それぞれのタイプはさらにいろいろな種類にわかれます。

不整脈のなかには心配のいらないものもありますが、重い心臓病の兆候として不整脈が現れる場合もありますので、専門の医師の治療を受け、適切な治療を受けることが大切です。

不整脈の治療には、薬物療法のほかに、1.ペースメーカー、2.植え込み型除細動器、3.外科治療、などの治療法があります。これらは主に、薬物療法が効力を発揮しない場合に用いられることが多いです。


ペースメーカー
ペースメーカーというのは、徐脈性不整脈を治療する目的で体内に植え込む電気刺激装置です。心臓が一定の時間以上とまったままになったときに、器械がそれを感知し、自動的に電気的な刺激を発生して心臓の収縮をおこす、というのが基本的な原理です。

植え込み型除細動器
心室頻脈や心室細動など、きわめて重症度の危険な不整脈の患者さんに対して適応される治療法です。
小型化したセンサーつきの装置を胸部に直接植え込んでしまいます。心臓にいつでも、どこでも自動的に直流通電による電気ショックをあたえ、心臓の正しい動きをうながすものです。

外科治療
不整脈が発生する原因となっている、病的な回路を外科的に切断したり、除去する目的でおこなわれる治療法です。
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心電図

不整脈(ふせいみゃく)の検査には、一般的に心電図検査(しんでんずけんさ)が用いられます。ただし、心電図検査をおこなっても、不整脈は常時、発生しているとは限りませんので、記録をとっているときに発生せず、発見できない場合や、逆に心電図検査では、不整脈の発生が記録されたものの、動悸や息切れなど、自覚症状がない場合もあります。

心電図というのは、心臓の筋肉(「心筋(しんきん)」)が収縮するたびに発生する微弱な電流の変化を波形図として記録するものです。その波形から、心臓のはたらきや異常の有無を読み取ります。心電図は、不整脈の診断と発見のほかにもさまざまな用途に用いられます。
たとえば、近年、患者数が増加し、日本人の死亡原因の上位に位置する虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)などの発見や診断、および心肥大や心臓の診断と判定、心臓病の進行や回復状態の診断、など、です。また、治療薬の効果や副作用の診断や判定にも、広く応用されます。

ただし、一般に心電図で記録される時間は、長くても数十秒であることから、そのわずかの間に異常を発見することは難しい場合が多いという問題があります。そのため24時間、機器を携帯して心臓の動きを記録し、より詳しいデータを得るために用いられるのが、「ホルター心電図」です。通常の心電図検査では、発見できない不整脈や、心臓疾患などを発見できることがあり、診断に広く用いられるようになっています。
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ペースメーカー

不整脈とは、心臓の収縮のリズムが乱れた状態をいいます。ひとくちに不整脈といっても、たくさんの種類があり、なかには心配のないものもありますが、重症の心臓病の徴候の場合もありますので、医師の診断を受けることが大切です。

不整脈の治療には、薬物療法のほかに次の治療法があります。これらは主に、薬物療法が効力を発揮しない場合に用いられることが多いです。

1.ペースメーカー
2.植え込み型除細動器
3.外科治療

1.ペースメーカー
ペースメーカーというのは、徐脈性不整脈を治療する目的で体内に植え込む、電気刺激装置で、心臓が一定の時間以上とまったままになったときに、器械がそれを感知し、自動的に電気的な刺激を発生して心臓の収縮をおこすものです。
ペースメーカーは、大きさは5×4×1センチメートル以下で、重さも30グラム以下のものなど、非常精密な器機です。

ペースメーカーが適応されるのは、次のような場合です。

1.アダムス・ストークス症候群
心臓病のひとつで、アダムス・ストークス症候群と呼ばれるものがあります。心室停止などで心臓のポンプ機能が止まり、脳にも血液が行かなくなってしまうため、失神してしまうような症例です。多くの場合は数秒から数分で意識を回復しますが、そのまま長く続くと、心臓麻痺で死亡する、いわゆる突然死の恐れがあります。

2.高度の徐脈
高度の徐脈が原因で運動、動作にともなった心臓の拍出量の増加ができなくなってしまい、すぐに息切れや呼吸困難、足が重くなるといった症状がおき、日常の身体活動に著しい支障がおよぶ症例、など。
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ペースメーカー使用の注意

不整脈の治療には、薬物療法が用いられますが、薬物療法が無効の場合に、ペースメーカーや植え込み型序徐細動器などが用いられます。

ペースメーカーとは、心臓が一定の時間以上、停止したままになったときに、器械がそれを感知し、自動的に電気的な刺激を発生して心臓の収縮をおこす、というものです。現在、日本で新たにペースメーカーを植え込む人は、年間で約1万人にのぼるといわれます。
非常に精密な器機であるため、近年では、非常に発達し、故障が少なくなったとはいえ、その取り扱いには注意が必要です。決して100パーセント、人間の心臓そのものというわけにはいきません。ペースメーカーを埋め込む患者さんご本人だけでなく、周囲の人たちがさまざまな配慮をすることが重要です。
ペースメーカーをつけている人は、磁気共鳴画像装置(MRI)による検査や電気メスによる手術を受けることはできません。磁場が発生する環境には充分に注意が必要です。

また、携帯電話の使用は、ペースメーカーに影響をおよぼす恐れがあることから、列車や公共の場所では、携帯電話の使用を自粛するよう盛んに呼びかけられています。また、携帯電話だけでなく、低周波治療器や電子レンジなども、ペースメーカーに影響を及ぼします。

日本では、現在、「日本心臓ペースメーカー友の会」が発足し、ペースメーカーを体内に埋め込んだ人たちのさまざまな相談に応じています。

不整脈に限らず、ペースメーカーの悩み一般に対応してくれます。相談は無料ですので、ご相談なさってみてはどうでしょう。
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心臓ペースメーカー友の会

薬物療法以外の、不整脈の治療法の一つに「心臓ペースメーカー」があります。現在、日本で新たに心臓ペースメーカーを植え込む人は、年間で約1万人にのぼるといわれます。

日本では、現在、「日本心臓ペースメーカー友の会」が発足し、ペースメーカーを体内に埋め込んだ人たちのさまざまな相談に応じています。
不整脈に限らず、ペースメーカーの悩み一般に対応してくれます。相談は無料ですので、ご相談なさってみてはどうでしょう。

同じ悩みをもつ仲間、先輩たちとのかかわりは何よりもの心の支えになることがあります。ペースメーカーを植え込んだご本人、ご家族の方々は連絡してみてはいかがでしょう。

「日本心臓ペースメーカー友の会」
●電話 「日本心臓ペースメーカー友の会」

・問い合わせ方法・・・電話、手紙(返信用切手を同封)、ファックス
・〒180 東京都武蔵野市吉祥寺南町1−4−1 井の頭ビル7階
・電話・・・03―3420―1200(月、水、金曜日の10時〜17時に相談を受け付けています)
・ファックス・・・03−34210−1200
・費用・・・相談は電話無料
*会費は、入会金なし。年会費 \5000
・会員数・・・全国15支部、約2000名

*活動内容
・会報『かていてる』を年6回発行しています。
・年1回開催される総会では、約10名の専門医を招き、質疑応答の時間を設けています。
・支部単位の活動も盛んで、地元の専門医を招いた勉強会や最新情報の提供、旅行会、会員同士の交流もおこなっています。
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不整脈がおきたら?

不整脈(脈拍の異常)や動悸を感じたら、まずその症状が発生した状況を観察してください。そして、不整脈や動悸のほかにどのようは症状が伴っていたか、に着目します。

●その症状は、1.動いたとき(労作時)に起きました? 2.突然、起きましたか? 3.長時間続きましたか?

●不整脈や動悸のほかにどのような症状がありましたか? たとえば、呼吸困難、疲労感、発熱、胸痛または胸の不快感、発汗、空腹感、脱力感、意識障害、そのほか甲状腺の腫れや最近、やせてきた、ということはありますか?

1.労作時に動悸や不整脈が起き、それに伴って呼吸困難や疲労感が見られる場合、「心不全」が疑われます。
2.突然、急速に動悸や不整脈が生じ、それにともって、発熱と胸痛が見られる場合に疑われるのは、「急性心筋炎」です。また、同様に急速な動悸や不整脈でも、発汗、空腹感、脱力感、意識障害を伴う場合には、「低血糖症」の可能性があります。
3.不整脈や動悸が長時間続き、甲状腺の腫れややせの症状がある場合には、「甲状腺機能亢進症」という病気が疑われます。

以上の場合、いずれも一次検査として、次の検査をおこないます:
●胸部X線
●打・聴診
●赤沈・白血球検査
●CRP
●心電図
●血圧測定
●血液・尿の一般検査
●血糖値測定
●頸部X線

さらに、二次検査としては、不整脈や動悸が生じたときの状況が、1と2の場合(1.労作事に生じた 2.急速に生じた)で、心不全や急性心筋炎が疑われる場合は、「心電図」「ホルター心電図」「心エコー検査」がおこなわれます。一方、3の場合(長時間持続)は、「CT」「超音波検査」「甲状腺シンチグラフィ」「甲状腺ホルモン測定」が二次検査としておこなわれます。
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精神的原因

不整脈や動悸には、心不全や急性心筋炎、低血糖症、あるいは甲状腺機能亢進症といった、器質的な疾患が原因で起きるもののほかに、精神的な原因によって生じるものがあります。たとえば、「神経循環無力症」や「心臓神経症」「過喚起症候群」「不安神経症」などです。

●神経循環無力症・・・胸痛、頭痛、不安感、疲労感を伴います。
●心臓神経症・・・心臓が動くたびに痛みを感じる、心臓が痛む、といった症状があります。
*これらは、不安を感じたり、恐怖にさらされる状況に置かれた場合に、症状が現れます。

不整脈や動悸が精神的な原因によるものかどうかの判断は、まず、次の一次検査をおこない、さらに必要に応じて、二次検査もおこなったうえで、器質的な疾患の可能性を除外していきます。そしてほかに異常がみあたらないことを確認したうえで心理テストや精神医学的な判断によって判定されます。
*一次検査・・・胸部X線、打・聴診、赤沈・白血球検査、CRP、心電図、血圧測定、血液・尿の一般検査、血糖値測定、頸部X線、など。
*二次検査・・・心電図、ホルター心電図、心エコー検査、CT、超音波検査、甲状腺シンチグラフィ、甲状腺ホルモン測定、など。

緊急な治療が必要かどうかを判断するために、まず心電図検査をおこない、さほど緊急でないと判断された場合には、問診も含めて、次の点からじっくりとその原因を探っていきます。
●自覚症状・・・動悸の感じ方や、随伴する症状
●不整脈の誘引となる生活状況・・・運動、ストレス、飲酒、喫煙、睡眠不足、疲労、など。
●基礎疾患
●既往歴
●常用薬
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カテーテル治療

不整脈の場合、薬物療法がおこなわれ、その効果がみられない場合に、心臓ペースメーカーや植え込み型序徐細動器の使用、および外科手術が試みられます。
不整脈に対する外科手術というのは、不整脈が発生する原因となっている、異常な箇所を切断したり、除去する目的でおこなわれるものです。

また、最近では、外科手術に代わって不整脈に対し「カテーテル治療」が試みられるようになりつつあります。末梢の静脈からカテーテル(細い管)を挿入し、心臓の内側から治療しようという方法です。

カテーテルの先端を少しずつずらしていきながら、電気生理学的検査で病巣を突き止めます。そして不整脈を発生している原因箇所を高周波通電で焼灼してしまおう、というものです。開発がおこなわれ、臨床にもちいられるようになりつつある、新しい治療法で、「カテーテル・アブレーション」と呼ばれます。

主として、頻脈性不整脈に用いられ、薬物療法が効果を発揮しない、WPW症候群などに適応されます。

*参照・・・「カテーテル」とは「細い管」を意味します。最近、よく耳にする言葉としては、「心臓カテーテル」と呼ばれる検査があります。
「心臓カテーテル」
足の付け根の静脈または動脈などから、カテーテルを心臓内まで通し、心臓内の圧力や血液の酸素含有量を調べる検査です。手術前の確定判断によく用いられます。大人では、局部麻酔でおこなわれますが、多少、危険が伴うことから入院が必要となります。
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不整脈の型と種類

不整脈は、心臓の収縮のリズムが乱れた状態を言います。その症状から、主に次の2つのタイプにわかれます:

1.脈が増えるタイプの不整脈・・・頻脈型不整脈(ひんみゃくがたふせいみゃく)
2.脈が少なくなるタイプの不整脈・・・徐脈型不整脈(じょみゃくがたふせいみゃく)

それぞれ、さらにいくつかの種類にわかれます。

頻脈型不整脈の種類
●期外収縮(きがいしゅうしゅく)・・・脈が飛ぶような感じがし、一回単位でときどき心臓の収縮が速くなるタイプの不整脈です。
●発作性頻拍(ほっさせいひんぱく)・・・安静時に突然、脈が1分間に150〜200回以上にも増えるタイプの不整脈です。参考:正常では50〜70回前後。発作性心房細動(ほっさせいしんぼうさいどう)もよく似た症状を起こします。
●心房細動(しんぼうさいどう)・・・脈が乱れ、胸部に不快感があります。心房が小刻みに
震えているような症状を起こします。
●心房粗動(しんぼうそどう)
●心室細動(いんしつさいどう)
●心室粗動(しんしつそどう)
●洞性頻脈(どうせいひんみゃく)

徐脈型不整脈の種類
●房室ブロック(ぼうしつぶろっく)、洞不全症候群(どうふぜんしょうこうぐん)、脚ブロック(きゃくぶろっく)
・・・脈が遅くなります。房室ブロックと洞不全症候群、脚ブロックは、刺激が心臓のなかでうまく伝わらないために起こるものです。
●洞性徐脈(どうせいじょみゃく)
●洞房ブロック(どうぼうぶろっく)

●高度の徐脈・・脈が遅くなる症状があります。
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