2008年09月05日

心房細動の症状

心房細動とは、脈が乱れ、胸部に不快感があり、心房が小刻みに震えているような症状を起こすタイプの不整脈です。健康な人でも、生活のなかでのさまざまな誘因(喫煙、アルコール、コーヒーなどの飲みすぎ、心身の疲労、寝不足、など)で発作的に起こることがあります。

心房細動の症状には次のものがあります:
・心臓(心室)のリズムが不規則になります。
・脈の強さが、強くなったり弱くなったりして乱れます。
・脈が触れにくくなります。
・一般的に心拍数が増え、多いときには、1分間に200くらいにもなります。ただし、手首の脈はかえって減ったように思われます。
・心拍数が増えたことで、動悸を感じ、胸が苦しくなり、息苦しさ、胸痛などの症状を起こします。
・心房細動が頻脈のまま長く続く場合、心不全を起こす危険があります。この場合、呼吸困難やむくみが現れます。
*ただし、高齢者の場合、心拍数があまり増えないこともあり、自覚症状もなく、したがって苦痛を感じないこともあります。

心房細動の治療
原因となる病気がない場合(特発性の場合)は、心房細動をとめる治療をし、誘因となる生活上の注意点を守るようにすれば普通の生活を送ることは可能です。ただし、心房細動があると、心房のなかに血栓(血液のかたまり)ができやすくなります。血栓が血液といっしょに流れていって、脳の血管を詰まらせると、脳塞栓(のうそくせん)が起こる危険性があるので注意が必要です。
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徐脈性不整脈

「ヒト」の脈拍は、安静時で通常1分間に、50〜100拍程度です。
不整脈という場合、この正常な脈拍を下まわる場合の「徐脈性不整脈」と、多い場合の「頻脈性不整脈」、」および、心拍異常を伴わない不整脈の3つに分類されます。

徐脈性不整脈はさらに次のようないくつかのタイプにわかれます:
1.洞房ブロック
2.房室ブロック・・・心房から心室への「刺激」の伝道が不完全であるか、あるいはまったく伝わっていない状態です。 房室ブロックは、その程度によって1度から3度にわかれます。
●I度房室ブロック ・・・P波が存在し、P波とQRSの間隔は一定です。しかし、PR間隔が0.21秒以上の場合をいいます。
●II度房室ブロック ・・・P波の後にQRSが抜け落ちている状態の不整脈をいいます。ウェッケンバッハ型房室ブロックとモービッツII型房室ブロック。
●III度房室ブロック ・・・P波が存在するが、P波とQRS波の間の時間的関連性がない状態です。
●房室解離
3.接合部性調律
4.洞不全症候群・・・洞結節によるリズムが徐脈になったり、一瞬と待ったりするものをいいます。
5.呼吸性不整脈・・・ 吸気時には脈拍が上昇する一方で、呼気時には低下する状態といいます。若年者に多く見られます。脈拍は不整ですが、病気ではありません。
5.脚ブロック(きゃくぶろっく)・・・左右の心室壁のいずれかにおいて、神経伝達が断絶してしまっている状態です。途切れているほうの心室壁は、心筋伝導によって、もう一方より遅れて収縮することになるため、QRSの波形は、ウサギの耳状の「二峰性」になります。
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房室ブロック

房室ブロックは、洞不全症候群、脚ブロックと並び、刺激が心臓のなかでうまく伝わらなくなってしまった状態をいいます。ヒトの正常な脈拍よりも、脈が少なくなるタイプ「徐脈型不整脈」の一種です。

房室ブロック
房室ブロックでは、心房から心室への伝道経路が障害されています。房室ブロックがみられるのは、リウマチやウィルスなどによる心筋炎、心筋梗塞、および特発性心筋症などです。
*ただし、ほかになんらの心臓病もみつからない、特発性のものも多いです。

房室ブロックはその程度によって、3段階に分かれます:
1度・・・ほとんど症状がみられない房室ブロックをいいます。心電図をとってはじめて発見される程度です。
2度・・・脈がときどき抜け、動悸を感じるようになります。場合によっては、数秒以上、心臓がとまってしまい、アダムス・ストロークス症候群を起こすこともあります。
*「アダムス・ストロークス症候群」というのは、心臓の異常が原因で心臓の動きがとまってしまったときに、心臓から脳へ血液が送られなくなり、意識を失ってしまう病気です。たいていは、数秒から数分で意識を回復します。ただしなかには心臓の動きがなかなか回復しない場合もあり、意識が戻らないまま死亡するケースもあります。
3度・・・心拍数が40台から、ひどい場合には、30台にまで減ります。徐脈や心停止を起こしやすくなり、アダムス・ストロークス症候群の発作を起こす人も半数程度にのぼります。
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脚ブロック

心臓は、心臓自身が「刺激」を発生し、それが心臓全体に伝えられることによって収縮と拡張を繰り返します。この刺激が発生するのは、洞結節という、心房の筋肉の一部です。
脚ブロックとは、不整脈のタイプのひとつで、洞結節で発生した刺激が、房室結節から左右の心室に分かれたあとの伝道経路になんらかの支障が生じたときにおこります。

右脚の伝道障害を「右脚ブロック」といい、左脚の伝道障害を「左脚ブロック」といいます。ただし、脚ブロック自体ではなんらの症状も出ません。心電図を調べてみてはじめて発見されます。

脚ブロックの治療
1.基礎となる心臓病がない場合・・・リズムが安定していて、基礎となる心臓疾患がない場合には、治療の必要はほとんどありません。ただし、定期的に検査を受け、症状に変化がないかどうか、確認したほうがよいでしょう。
2.基礎となる心臓病がある場合・・・基礎となる心臓病の治療が中心となります。ただし、治療による副作用に注意します。
3.リズムが不安定で徐脈や心停止が生じる場合・・・人工ペースメーカーを胸に植え込み、規則的な電気刺激を人工的に心臓に送り、心臓の動きを整える治療法がとられます。
*人工ペースメーカー・・・心臓が一定の時間以上、停止したままになったときに、器械がそれを感知し、自動的に電気的な刺激を発生して心臓の収縮をおこす、というものです。現在、日本で新たにペースメーカーを植え込む人は、年間で約1万人にのぼるといわれ、年々広まってきています。
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アダムス・ストロークス症候群

徐脈型不整脈(じょみゃくせいふせいみゃく)のひとつ、房室ブロックなどで起こり、場合によっては死に至るケースもあるのが、アダムス・ストロークス症候群です。

アダムス・ストロークス症候群は、心臓の異常が原因で心臓の動きがとまってしまったときに、心臓から脳へ血液が送られなくなり、意識を失ってしまう病気です。通常、数秒から数分で意識を回復しますが、なかには心臓の動きがなかなか再開しない場合もあります。そして意識が戻らないまま死亡するケースもあります。

したがって、心臓の動きが再開し、意識が回復した場合は、「アダムス・ストロークス発作」と呼ばれますが、死にいたった場合には、突然死や心臓麻痺(しんぞうまひ)と呼ばれることになります。

アダムス・ストロークス症候群の症状
アダムス・ストロークス症候群では、心臓から脳へ血液が送られなくなります。脳の血液不足が短時間ですんだ場合には、突然、目の前が真っ暗になったり、意識が遠のくように感じ、手足の力が入らないような感じがする程度です。
しかし、数秒以上、脳へ血液が送られない状態が続くと、失神します。意識を失い、眼球がつりあがり、痙攣(けいれん)を起こす場合もあります。

「てんかん」との違い
突然、意識を失い、痙攣を起こす病気として、アダムス・ストロークス症候群のほかに「てんかん」があります。ただし、アダムス・ストロークス症候群と異なり、てんかんの場合には、意識が戻ったあと、ぐっすりと眠ったような状態になります。一方、アダムス・ストロークス症候群の場合は、意識が戻ると急速にはっきりとしてきます。
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アダムス・ストロークス症候群への対応、診断、治療

てんかんとよく似た症状を示し、突然、意識を失い、痙攣を起こす病気に、「アダムス・ストロークス症候群」があります。不整脈のタイプのひとつである、房室ブロックなどでは、アダムス・ストロークス症候群を起こすことがあります。アダムス・ストロークス症候群は、心臓の異常が原因で心臓の動きがとまってしまったときに、心臓から脳へ血液が送られなくなり、意識を失ってしまう病気です。

アダムス・ストロークス発作の際の対応
数秒から数分で意識を回復することもありますが、なかには心臓の動きがなかなか回復せず、意識が戻らないまま死亡するケースもあるので注意が必要です。発作を起こし、意識を失った場合には、すぐに救急車を呼びます。
心臓が止まってしまっている場合には、急いで心臓マッサージをします。呼吸が止まっている場合には、人工呼吸も同時におこなう必要があります。

アダムス・ストロークス症候群の診断と治療
アダムス・ストロークス症候群の診断は、心電図検査によっておこないます。ただし一般の心電図検査では、記録できるのはせいぜい数十秒以下であることから、その間に異常が見つかるとは限りません。そのため、24時間の心電図記録が可能である「ホルター心電計」を携帯して発作が起こったときの心電図を記録したり、運動をして関係のある不整脈を故意的に起こして、調べます。

アダムス・ストロークス症候群の原因が、心室の停止である場合は、心室の収縮を人工的に起こさせる「ペースメーカー」という機器を胸に植え込みます。
心室細動などの不整脈が起こっている場合には、電気ショックをかけて正常なリズムを取り戻します。そのあと、予防的治療として、「抗不整脈薬」を用います。
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循環器系の薬

心臓と血管といった、循環器系の血液の流れに障害が生じた場合に用いられる薬には、次のものがあります。

●心臓病に対する薬
・強心薬(きょうしんやく)・・・心臓のポンプ能力を高める作用をする薬です。弱った心臓の筋肉「心筋(しんきん)」に直接働きかけて収縮力を高め、血液を活発に送り出します。強心薬の代表的なものは、ジギタリス(強心配糖体(きょうしんはいとうたい))です。
*主な薬・・・強心配糖体、キサンチン誘導体、カンフル類、交感神経興奮薬(アドレナリン作動薬)、など。

・不整脈用薬(ふせいみゃくようやく)・・・心臓は通常、1分間に70回前後、」規則的に拍動しています。ところが、不整脈になると、心臓の拍動の規則性や頻度に異常がきたします。原因は心臓の働きそのものにある場合と、興奮伝達系に異常がある場合があります。
*主な薬・・・局所麻酔薬のプロカイン誘導体・プロカインアミド、ベータ遮断薬、局所麻酔薬のリドカインや抗痙攣薬(こうけいれんやく)のフェニトインなど。

そのほか、心臓病には、狭心症治療薬(きょうしんしょうちりょうやく)や利尿薬(りにょうやく)も用いられます。

●血管系の疾患に対する薬・・・血圧降下薬(けつあつこうかやく)、血管拡張薬(けっかんかくちょうやく)、動脈硬化用薬(どうみゃくこうかようやく)、など。

●脳血管の疾患に対する薬・・・脳・末梢血管拡張薬(のう・まっしょうけっかんかくちょうやく)、脳循環代謝改善薬(のうじゅんかんたいしゃかいぜんやく)。
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子どもの胸痛と不整脈

特に小さなお子さんの場合は、体調が悪くてもそれを自分の言葉でうまく表現できないことが多いので周囲の大人が注意し、何か変わった様子がないか、気にかけてあげることが大切です。

たとえば、お子さんが「胸が痛い」と訴えた場合、それが単なる筋肉痛なのか、それとも重篤な心臓病などの疾患の兆候なのか、なかなか判断がつきません。
胸のどのあたりが痛むのか、どれほど痛みが続いているのか、何か痛みを引き起こす原因など思い当たることはないか、呼吸との関連はどうか、が、観察のポイントとなります。

胸痛の原因となる病気には次のものがあります。呼吸器、心臓、消化器、胸壁の疾患、あるいは心因性のものもあります。
●精神的な胸痛・・・過換気症候群
●心臓の病気・・・不整脈、大動脈瘤、心外膜炎、肺高血圧、虚血性心疾患(川崎病)、など。
●胸壁の病気・・・筋肉痛、帯状疱疹、乳腺の疾患、椎間板症、など。
●呼吸器系の病気・・・胸膜炎、肺炎、自然気胸、など。

学校の検診で、不整脈が発見されると、ご両親は非常に心配になってしまいますよね。何か重篤な心疾患があるのではないか・・・と考えがちです。しかし、不整脈の必ずしもすべてが病的なものとは限りません。なかにはまったく心疾患を伴わない良性の不整脈もあります。

たとえば、洞性不整脈(どうせいふせいみゃく)、洞性徐脈(どうせいじょみゃく)、期外収縮(きがいしゅうしゅく)など、頻繁に発見されますが、心配のいらない不整脈です。
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学校の検診で子どもに

学校の検診で子どもに不整脈が見つかることが多くあります。もちろん、なかには病的な不整脈もあり、早期検査と治療が必要なものもありますが、おおむね、問題がない場合が多いです。
ただし、なかには心疾患を疑われる病的な不整脈が存在することも確かですから、一度、きちんと検査を受けておくことがご両親にとっても、またお子さん自身にとっても安心でしょう。

心配する必要のない不整脈には、以下のものがあります:
●洞性不整脈(どうせいふせいみゃく)(=「呼吸性不整脈」)・・・息を吸うときに心拍数が増え、息を吐き出すときに心拍数が減るというものです。子どもによく見られます。心配ない不整脈のひとつですが、あまり程度が激しい場合には、なんらかの心疾患の可能性があるため、運動を制限されることがあります。
●洞性徐脈(どうせいじょみゃく)・・・1分間に50から60回しか心拍数がないものです。
●期外収縮(きがいしゅうしゅく)・・・非常によくみられる不整脈です。運動することで自然に消えてしまう良性のものです。ただし、なかには運動するとかえって増加してしまうものもあり、そのような場合には病的な不整脈として早期検査が必要です。

一方、精密検査と、場合によっては治療が必要となる不整脈には、以下のものがあります。心疾患に限りません:
●多源性心室性期外収縮(たげんせいしんしつせいきがいしゅうしゅく)・・・心筋の異常が疑われます。
●先天性心疾患(せんてんせいしんしっかん)
●甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)
●高血圧
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相談機関

不整脈は、なんら自覚症状がなく、心電図検査をおこなってはじめてなんらかの異常が見つかった、というケースもあれば、逆に、動悸や胸の不快感といった、自覚症状に悩まされながらも、検査によって発見できない場合もあります。
自覚症状がありながら、検査を受けると何の異常も見つからない、という状態は、実際、非常に不安なものです(むしろ、はっきりとなんらかの病気と診断され、しかるべき治療やその後の予後について、情報を得られたほうが、ずっと精神的に楽になります)。

不整脈は、精神的な要素も大きく関与しますので、不安を抱えたまま一人悩むのではなく、どなたかに相談することはとても有益です。

医師の診断を受けてはっきりと異常がみつからなかった場合、または医師の診断を受けてはおらず自覚症状に悩んでいらっしゃる場合、以下の相談窓口に問い合わせてみられてはいかがでしょう:

●「地域医療評議会」(健康情報センター)
・問い合わせ方法・・・電話、手紙(返信用切手を同封)
・〒180 東京都武蔵野市吉祥寺南町1−4−1 井の頭ビル7階
・電話・・・0422−43−8397(月曜日〜金曜日の13時〜17時)
・ファックス・・・0422−43−8302
・費用・・・相談は電話無料、面接は予約制で30分 \5000

●「ささえあい医療人権センター」COML
・問い合わせ方法・・・電話、手紙、ファックス
・〒530 
大阪府大阪市北区西天満4−1−11 昭栄ビル南館305
・電話・・・06−314−1652
・ファックス・・・06−314−3696
・費用・・・相談無料
*ニューズレター「COML」を月1回発行。年間購読料 \4000
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